日本のトップ格闘家が監督になり、次代の格闘技界を担う若手選手を推薦し、トーナメントで競わせるABEMAオリジナル番組「格闘代理戦争-THE MAX-」が、いよいよ19日に準決勝を迎える。

同番組は12日に第6話を放送。現在はプロレスリング・ノアを主戦場に、プロレスラーとして活躍する藤田和之が出演し、青木真也監督が推薦した中谷優我に「闘魂」を注入した。

幼い頃から故アントニオ猪木氏と交流があったという中谷。今回、その闘魂を学ぼうと猪木氏とゆかりのあるプロレスラー藤田和之、ケンドー・カシンのもとへ、青木真也監督とともに出稽古に訪れた。

藤田は「猪木イズム最後の闘魂継承者」としてプロレスや総合格闘技で活躍。言わずと知れた一流レスラーだ。またケンドー・カシンは青木監督が尊敬する覆面カリスマレスラー。今年1月28日のONE165では青木のセコンドについた。

そんなレジェンドレスラー2人に中谷の特別稽古を青木監督が依頼。初対面の中谷に対して、藤田は「一言だけ。プロもアマチュアも突き進むには精神力が大事だから。そういう目つきに変わってほしい。目標があるならそこに突き進んで、てらいをしないで、バカになれよ」といきなり厳しくも愛のこもった言葉を放った。

その言葉から始まった特別稽古は200段もある階段ダッシュから始まり、まき割り、波打ち際でのダッシュなど地獄のメニューの連続。厳しい言葉を浴びせられながらも、これに必死にくらいつき、中谷は見事に全てのメニューをやり遂げた。

最後の波打ち際のダッシュを終えると、突然、藤田がTシャツを脱ぎ中谷の元へ。膝下まで海水につかる浅瀬で中谷へタックルをお見舞い。ボディスラムで水面に打ち付けるなど、とことん中谷を追い込んだ。最後に藤田は「俺を張ってみろ!」と中谷にビンタを要求。恐る恐る張り手をする中谷に対して「そんなんで効くか! こうやってやるんだよ!」と気合のこもったビンタをお見舞いした。

よろける中谷にさらに「悔しいか! 声出せ! 思いっきりこい! お前のそういう優しさが弱点なんだよ! 張れオラァ!」と喝を入れる。これに呼応するように、中谷が気持ちのこもったビンタを入れると、藤田は「よくやった」。中谷を抱きしめ、「それでいい。負けんなよ。バカになるんだよ」と愛にあふれた言葉を投げかけ、地獄の特訓は幕を閉じた。

これを見た青木は「完璧ですよ。申し分ない」と一言。中谷は「猪木イズム…闘魂…試合前に一番いい喝を入れてもらえたと思います」と自信に満ちあふれた表情で稽古を終えた。

闘魂注入で精神力も鍛え上げられた中谷選手は準決勝で見事勝利を飾れるのか。準決勝は4月19日午後7時からABEMAで生放送される。

またこの第6話では、総合演出を務めるマッコイ斉藤氏が芦澤竜誠のもとに突撃した。前回放送で監督参戦が決まった皇治の対戦相手としてオファーするためだ。マッコイ氏と対面するや否や、芦澤は「見たぞ格闘代理戦争! 俺と皇治をやらせようとしてんじゃねーぞ」と一喝。皇治について散々罵倒したあげく、芦澤は「やってやるよって話だよ」と承諾した。

芦澤は「あいつビビって出てこれねーんじゃねーか!? やれんのか?」と自信満々な口ぶり。皇治が2~3人は選手を用意していることを伝えると「2~3人くらいなら俺も何とかできるわ!」と推薦選手の目星はついている様子だった。一体どんな選手を引き連れてくるのか注目だ。