WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(28=英国)が2度目の防衛に成功した。同級6位の元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(38=アイルランド)の挑戦を受け、10回終了TKO勝利。同回に一方的に攻め続け、相手陣営の棄権を受けてTKO撃破となった。ドヘニーにとって昨年9月、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)に挑戦して以来、約6カ月ぶりの再起戦だった。

前日計量から計量結果を巡って乱闘寸前までヒートアップしていた両者。1回終了間際、ドヘニーの顔面絞めに見舞われ、レフェリーによって引き離されたが、その直後に怒ったボールがドヘニーの尻を蹴った。明らかな反則行為だったが、特に失格、減点、注意はなかった。さらに9回、ボールはドヘニーの首をつかんでキャンバスにたたきつけたような状態となって1ポイントの減点になるなど荒れたシーンも目立った。

ただ試合展開は2回以降、ボールが主導権を握ると5回以降にはさらに手数多く攻め続け、ほぼ一方的な展開に。ドヘニーの右目は完全に腫れあがり、陣営も試合続行を諦めた形なった。これで通算戦績22勝(13KO)1分けとなったボールは、4団体統一スーパーバンタム級井上尚弥(31=大橋)の将来的な対戦相手となる。

サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」との推定総額30億円の複数年スポンサー契約を通じて関係強化した同国総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官から提案されている無敗王者同士のドリームマッチ。井上はスーパーバンタム級の世界王座を保持したまま、サウジアラビアでボールに挑戦する意欲を示している。