プロボクシングWBA世界バンタム級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)が2日、来日した。8日に東京・有明コロシアムで無敗の格闘家でWBC世界同級1位那須川天心(26=帝拳)との10回戦を控え、ビセンテ・デラクルス・トレーナーとともに母国からドイツ経由で日本に到着した。
アマチュア200戦以上の経験を持ち、7年前にプロ転向した後、13連勝をマーク。14勝(5KO)1敗の戦績で、23年6月、石田匠とのWBA世界同級挑戦者決定戦で1-2の判定負けを喫した試合が唯一の黒星となる。サンティリャンは判定結果に不服を持ち、WBAに対して抗議文を送ったものの「結果に関して不同意だと示したが、結果がWBAから返ってくることはなかった。そのために今回は100%のトレーニングを積んできた。まったく疑問を出すことなく勝ちたいと思っている」と言葉に力をこめた。
愛称は「自分はあんまり好きではない」というチマコロ(スペイン語でバッドボーイ)。キック時代から人気を集めて「神童」と呼ばれていた那須川との世界ランカー対決は神童VS悪童の構図となる。サンティリャンは「彼が有名なのは知っている。それも自分には戦うモチベーションになっている。有名な選手と戦うことは衆人の目に触れ、試合が盗まれるようなことがないからだ」と気持ちを高揚させた。
昨年6月に再起戦で10回判定勝利を収めて以来、約1年ぶりのリングとなる。サンティリャンは「本当は今年3月予定だったサントドミンゴでの試合がだめになり、その間はずっとトレーニングを積んでいたところ、このチャンスにたどり着いた」と那須川戦を重要視している。高いガード、フェイントも多用するなどパンチを当てにくい身長168センチのサウスポー。世界前哨戦となる那須川にとっては難敵となりそうだ。

