無敗の格闘家でプロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(27=帝拳)が11月24日、東京・江東区のトヨタアリーナ東京で同級2位の元WBA世界同級王者・井上拓真(29=大橋)と同級王座決定戦に臨むと25日、発表された。

WBC、IBF世界同級王座を保持していた中谷潤人(27=M・T)がベルトを返上。王座が空位となり、WBCから両者に対戦指令が出ていた。同日、都内のホテルで那須川、井上がそろって会見に出席した。

23年4月のボクシング転向から約3年。8戦目での世界初挑戦となる那須川は「印象は本当に僕よりも経験値も何倍も上、ぼくの知らないボクシングをたくさん知っている。自分がやってきたこと、ボクシングだけでなく、格闘技でやってきたことをすべてを使って井上拓真という男にぶつかっていきたい」と強い意気込みを示した。井上攻略のために「1ラウンドからいきます」と言い切った。

井上は4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)の弟でもある。那須川は「やっと世間に響くカードができると思ってワクワクしました。強いヤツに勝ってこそのベルトの価値。誰とやってどういう試合をやって勝つかが大事。本当に強いヤツとやって勝つ、根本に戻る試合ができると思いました」と胸を躍らせた。

記者会見にはWBCベルトも設置された。格闘家時代から帝拳ジムに通っていた那須川だけに、同ジム代表の浜田剛史氏、担当トレーナーの粟生隆寛氏、12度の防衛を誇る山中慎介氏らが巻いてきた緑のベルトには特別な思いがある。那須川は「浜田代表、粟生さん、山中チャンピオンとかテレビで見ていたベルト。(世界主要団体)4つの中で思い入れがある。格好いいですよね。4つの中で1番欲しいなと思っていた。テレビで見ていたものという印象が大きい。これを巻いて街に出たい」と気持ちを高ぶらせた。

世界バンタム級はWBC、IBF統一王者だった中谷潤人が王座を返上し、WBO王者だった武居由樹(29=大橋)が王座から陥落するなど変化している。那須川「主役は自分? 常に思っていますよ。俺が面白くするとずっと思っています。そういう自信がないとやっていけない。自分が自分に対して常に酔っていますから。俺が必ずボクシング界を良くして、変えて、面白くしてやろうと思っているので。僕が勝った方が面白くなると自信を持って言える」と自信の笑みを浮かべていた。