米国を拠点とするプロボクシングIBF世界バンタム級5位の秋次克真(28)が日本凱旋(がいせん)マッチに向けて最後の“関門”をクリアした。11日、東京・両国国技館で元世界同級ランカーとなるホセ・カルデロン(22=メキシコ)との同級10回戦を控える。10日には都内のホテルで前日計量に臨み、リミット(53・5キロ)より少ない53・2キロでパスしたカルデロンに対し、秋次も53・3キロとアンダーでクリアした。
19歳で本格渡米し、18年12月にプロデビューしてから14勝(8KO)無敗で世界ランカーまでのし上がった和歌山市生まれのサウスポー。今月3日、約8年ぶりに帰国し、日本で体験する初めての減量だったが「心配やったけど、意外と大丈夫でした」と笑顔。カルデロンとフェースオフ(にらみ合い)し「勝ちにきている目だった。向こうのベスト(な状態)と戦いたいので。ベストに勝ちたい。上等って感じです」と自信の表情を浮かべた。
日本のファンの前で初めて披露するファイト。秋次は「いつもと違う環境なので楽しめたら。いつもいっぱいいっぱいで楽しめていないので。日本のファンの前で楽しみたい」と何度もうなずいた。減量で疲労した肉体を回復させるため、帯同した6歳上のアシュリー夫人(34)と一緒にうなぎ店に足を運ぶと明かし「米国ではなかなか食べられないし。うなぎはリカバリーにもいいと聞く。奥さんもうなぎを食べたことがあって好きと言っていたので」と笑みをこぼした。
ボクシング名門となる大阪・興国高を中退。補欠で過ごしたアマチュア時代も経て、米国で好成績を残して日本に世界ランカーとして戻ってきた。秋次は「日本に帰ってきた時はボクシングを辞めた時だと思っていた。まさか日本で試合できるとは思っていなかった。感謝です。明日はボクシング人生で1番大事な試合。これで次のチャンスがあつかもしれない。良い印象の試合をしたい」と強い決意を口にしていた。

