<WAVE>◇27日◇後楽園ホール

 華名-桜花由美の因縁の一戦は壮絶な決着となった。スタートから張り手の応酬になるなど、従来のWAVEマットとは異なる緊張感に包まれた。華名は張り手だけでなく、顔面や側頭部へのキックを連打。さらにグラウンド式の裸絞めを決めると、桜花は意識を失いレフェリーストップとなった。

 因縁の発端は、華名の「WAVEマットがあと1歩でトップにいけるのに、それができていないのは桜花由美のせいとちゃいます?」という挑発だった。華名は控え室でも涼しい表情。「私の思った通りの結果になりましたね。普通やったら所属外の選手が、所属の選手に勝つのはショックやと思う。でもWAVEは違う。それは私がWAVEと一緒に育ってきたからなんですよ。WAVEのファンは私を認めているんですね。私は実質、今日でWAVEのエースになりました」とエース宣言した。桜花はこの状況から這い上がり、エースの座を取り戻すことができるのか。