大相撲の十両誉富士(32=伊勢ケ浜)が3日、都内で祥子さんと結婚披露宴を行い、約500人から祝福された。

 祥子さんはおかみさんの淳子さんの親類で、15年1月に知り合った2人。誉富士が「世界一の美人なんじゃないかと思った」とのろけると、祥子さんも「変わらずかわいい笑顔でした。世界一の笑顔です」と熱く返した。兄弟子の横綱日馬富士が「うれしい気持ち。家族と子どもは運を持ってくる」とエールを送ると、誉富士は「子どもは最低2人欲しいですね」と待ち望んでいた。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)はあいさつで、厳しくも温かいげきを飛ばした。6勝1敗から4連敗した夏場所を振り返り「優勝するんじゃないか、いい披露宴になるなと思ったら、途中で負けて9番(9勝)。良いんだか、悪いんだか、さっぱり分からない。いっつもそう。どうせ勝つなら、日馬富士や照ノ富士みたいに連勝して欲しいし、負けるなら宝富士みたいに10連敗、20連敗した方がまだマシ」と笑わせた上で「幕内で通用する力はある。そこで、救世主が現れた。祥子さんの力で、ガラスのハートを鉄板に変えて欲しい」と願った。

 そんな師匠の言葉を聞いた誉富士は「師匠が、幕内で相撲が取れる実力はあると言ってくれた。その思いに応えられるよう、より一層、頑張っていきたい。35歳まで関取を続け、そのうち金星を1個でも取りたい」と誓っていた。