ロシア出身の元幕内で、東幕下39枚目の阿夢露(34=阿武松)が14日、両国国技館で会見し、引退を発表した。

 左肩の筋断裂で「力が出なかった」と引退を決意。在位9場所で最高位は東前頭5枚目だった幕内時代を「本当に幸せだった」と振り返った。新十両だった12年初場所の右膝負傷で序二段まで番付を落としたが、外国人では戦後最も遅い所要74場所で14年九州場所新入幕。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「こつこつやって辛抱する部屋の手本だった」と労をねぎらった。今後は「勉強してスポーツトレーナーになりたい」と、目標を語った。