日本相撲協会は30日、東京都・両国国技館で11月場所(11月8日初日、両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開催し、東関脇正代(28=時津風)の大関昇進を正式に決めた。

協会は東京・墨田区の時津風部屋に使者を送り、昇進を伝達。「今後の自分の生き方」を示す、四字熟語を用いることを明かしていた新大関は、口上で「至誠一貫(しせいいっかん)」を使った。

「至誠一貫」には、「最後まで誠意を貫き通す」「1つの方針や態度で、最後まで貫き通す」などの意味がある。

◆四字熟語を使った大関昇進時の口上 初代貴ノ花、北の湖、千代の富士、今年の朝乃山は「一生懸命」というシンプルな四字熟語を入れてきた。難解な四字熟語の代表例は、貴花田の「不撓不屈(ふとうふくつ)」や貴ノ浪の「勇往邁進(まいしん)」、琴奨菊は「万理一空」。四字熟語ではないが、近年では11年九州場所後に稀勢の里が「大関の名を汚さぬよう、精進します」と簡潔に述べた。