横綱白鵬(36=宮城野)が、日本相撲協会に「右膝蓋大腿(しつがいだいたい)関節軟骨損傷、関節水腫で手術加療を要する。術後、約2カ月のリハビリテーション加療を要する見込み」との診断書を提出し、5場所連続で休場した。

4場所連続休場明けだった白鵬は、初日に初場所優勝の小結大栄翔を、2日目に平幕の宝富士を下して2連勝していた。しかし、2日とも取組後の取材に応じず。2日目の取組後には、懸賞を受け取る際にそんきょをし直すなど、ぎこちない動きを見せていた。

師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、白鵬は今月中に右膝を手術する予定だという。5月の夏場所の出場は厳しく、白鵬自らが「名古屋で最後を懸ける」と、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示したという。

史上最多44度の優勝を誇る白鵬は休場が続き、昨年11月場所後に横綱審議委員会から引退勧告に次ぐ重さの「注意」が決議された。1月には新型コロナウイルス感染で初場所を全休。今場所で復活を目指したが、さらに厳しい立場に追い込まれた。横綱鶴竜も初日から休場しており、5場所続けて横綱不在の事態となった。