大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)が夏場所(8日初日、東京・両国国技館)開催を翌日に控えた7日、東京・両国国技館内の相撲博物館で取材に応じ、先場所優勝した関脇若隆景(27=荒汐)について「先場所のような相撲内容なら問題ない。あの優勝が自信になれば本物になれる」と期待を寄せた。

間垣親方は「(若隆景は)体つきを見ると筋トレをしっかりやって、力強さがある。おっつけ、ハズの形もできあがりつつあり、自分の相撲が取れるようになっている」と評した。周囲から熱心に稽古に取り組む姿を聞いて好感を持っており「応援したくなる」と温かく見守っている。

ただ、今場所の優勝争いについては「照ノ富士がどれぐらい良くなって戻っているか」が鍵になると展望。初日に小結大栄翔とぶつかることに「面白い一番となりそう」と注目していた。

この日は博物館内で5月場所開催中に行われる特別展について、報道陣に自ら解説した。横綱昇進時の写真を見て「体つきがまだ子ども。ジューシーだね」と笑みを浮かべて語り、現役時代に土俵下で控える時に使っていた座布団に座って記念撮影に応じた。「初場所では1万2000人が来てくれた。夏場所では更新を目指す」と話していた。