20年九州場所以来となる3度目の優勝を目指す大関貴景勝(25=常盤山)は関脇若隆景(27=荒汐)に送り出しで屈し、手痛い4敗目を喫した。若隆景の左腕を抱え込むような形で先手を取ったが粘られる。逆に2本差されると、あえなく土俵外へ。「しっかり自分の攻めがしたかった。勝たなきゃいけなかった」と唇をかめしめた。

幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)は「若隆景がしぶとく攻めますよね」と好調な大関に対し果敢に挑んだ相手をたたえた。この日2敗の横綱照ノ富士、平幕の逸ノ城が共に敗れたため、千秋楽までもつれる優勝戦線はなおも混戦状態。「全員負けたわけですから、切り替えてやっていくことでしょう。良い相撲で締めくくってほしい」と期待を寄せた。

手痛い4敗目を喫した貴景勝にもまだチャンスは残る。まずは千秋楽の本割で対戦する横綱戦に向けて「きょうと同じく頑張ります」と自らを鼓舞した。