「行司泣かせで賞」には、物言いが12番と最多だった若元春(29=荒汐)が輝いた。各場所2~3番(九州場所を除く)の物言いが付いたことに「往生際が悪いということですかね」と独特の表現を交えて説明。土俵際で粘りの相撲を見せた証しとの見方を示すと、「がむしゃらに取っていましたから」と振り返った。
土俵下で協議を待つ際の心境を尋ねると、気持ちを切らさず、どんな結果になっても受け入れる心づもりだったという。取り直しとなれば1日で二番取る。夏場所では宇良戦、名古屋場所では霧馬山戦、秋場所では妙義龍戦と3番経験したことを思い返し「疲れは増しますが、白黒はっきりするから良いですよね」と歓迎していた。
新入幕した初場所を含む5場所で勝ち越し。唯一負け越した名古屋場所では初の横綱戦に挑み、敗れはしたが記憶に残る激闘を演じた。秋場所と九州場所では2場所連続で10勝を挙げ、ファンからは三役昇進など期待する声もある。それでも本人は「自分の中では今がてっぺんにいる状態。ロマン主義ではないので、堅実にいきます」。等身大の自分を見失わず、1歩ずつ前に進む。【平山連】

