日本相撲協会は28日、大相撲夏場所が開催されている両国国技館で同場所の三賞選考委員会を開き、千秋楽の結果を待たずに受賞力士が決まった。

殊勲賞は、14日目までにただ1人、優勝した横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)に9日目に土をつけ金星を挙げた、東前頭6枚目の明生(27=立浪)が、初の殊勲賞を受賞した(三賞は21年春場所の敢闘賞以来2度目)。

敢闘賞は、千秋楽で勝った場合という条件付きで、関脇豊昇龍(24=立浪)、関脇若元春(29=荒汐)、平幕の朝乃山(29=高砂)の名前が候補に上がったが、いずれも出席委員の過半数の得票に至らず、受賞者なしに終わった。

技能賞は、14日目まで優勝争いに加わり、大関昇進をほぼ確実にした関脇霧馬山(27=陸奥)が3場所連続3度目の受賞(三賞は20年初場所の敢闘賞を含め4度目)を決めた。

もう1人の技能賞は初受賞の関脇若元春で、こちらは三賞も初受賞となった。