日本相撲協会が会見し、来年6月13、14日に大相撲のパリ公演を行うと発表した。1万6000人収容のアコー・アリーナで、幕内力士による2日間のトーナメント形式で開催し、優勝力士を決める。

パリ公演は86年、95年に続き、31年ぶり3度目。すでに発表している、大相撲の海外公演については今年10月に、ロンドンで行うと昨年発表。05年の米ラスベガス公演以来、20年ぶりの海外公演を経て、2年連続で開催することになった。

会見に出席した同協会の八角理事長(61=元横綱北勝海)は、40年前、大関時代の第1回パリ公演に参加した。会見冒頭で、フランスのイベント主催者から、パリを象徴するエッフェル塔の置物をプレゼントされており、理事長はその置物を指さしながら「私が行った時は、この上に登って、シャンパンを飲みながら花火を見た記憶があります。あと、サンドウィッチがフランスパンでおいしかった」などと、笑顔を見せながら懐かしそうに話した。

当時の会場の雰囲気は「普段と違う。盛り上がりが違いますよね」と、日本のファンとの反応の違いが目新しかったという。それだけに、現役力士に向けては「世界を見ることは大事。行ったことのないところに行って相撲を取る。世界で相撲を取って、どれだけの価値があることなのか、行ってみたら分かるもの。ですからそれまでに、力士たちは幕内に上がるように頑張ってほしい」と期待した。

初場所6日目に横綱照ノ富士が引退を発表し、現時点では横綱不在となっている。海外公演では特に、横綱土俵入りは目玉の1つ。理事長は「横綱土俵入りを見せてあげたいというのは、本当にそう思っています。私もスペインとドイツに行った後、場所前に引退。土俵入りだけ行った記憶がありますからね。最悪、私が赤い綱を締めてやりますか(笑い)。それはないけどね」と、冗談を交えて話した。

引退した照ノ富士が土俵入りのためだけに海外公演に参加する可能性については「それはないですね」と即答。「その前にちゃんと、立派な横綱ができると期待していますから。それも含めて伝統文化。横綱というのは、なかなかできないもの。土俵入りは貴重なんだと(理解してほしい)」と続けていた。