日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で定期健康診断を行った。前日4日から始まり、7日まで4日間にわたって実施予定。部屋ごとに日時が割り振られ、この日は伊勢ケ浜部屋の力士らが受診した。注射針を主に腕に刺す採血の際は、各力士がさまざまな表情を見せた。前頭熱海富士(伊勢ケ浜)は、針が刺さった瞬間、明らかに痛そうな表情を見せたが、カメラを構える報道陣に笑顔で立ち直りをアピールしたが、最後は再び痛んだのか、ホッとして笑顔になったのか不明だが、表情を崩した。「稽古は月曜日からやっています」と、1月の初場所は5勝10敗だけに、巻き返しへの意欲をにじませていた。

前頭伯桜鵬(伊勢ケ浜)は、最初に余裕の表情を見せながらも、針が刺さると、どこまでサービス精神でやったか不明だが、痛そうな表情を見せた。大関経験者の前頭正代は、針を刺している間、ずっと痛みを我慢するように目を閉じて顔をしかめた。他に十両欧勝海、島津海らは、本気で採血を苦手にしている様子がにじみ出ていた。

1月の初場所は優勝同点で、優勝決定ともえ戦の末に敗れた前頭王鵬は逆に、終始落ち着いた表情で採血を終えた。初場所の反省点として「集中力。15日間、集中して相撲を取りきれなかった。立ち遅れが何日かあった」と振り返った。逆に同場所で優勝し、場所後に横綱に昇進した同学年で同期入門の豊昇龍には「集中力、気迫がすごかった」と、敬意を表していた。【高田文太】