大相撲春場所で3度目の優勝を飾った大関大の里(24=二所ノ関)が、千秋楽から一夜明けた24日、会場の大阪市・エディオンアリーナ大阪で会見した。千秋楽は本割で琴桜との大関対決を制し、前頭高安との優勝決定戦を制して賜杯を抱いた。「大関に上がった時から、この2場所ですけど『本当に何してるんだろう』という、情けない場所が続いた中で、大関という地位の重圧に負けていた。思うような成績も残せないし、思うような相撲も取れない中で、2月はしっかり稽古したつもりでもあって、その成果が出たのはうれしい」と、胸の内を明かした。
12勝3敗で優勝し、次の夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を残せば「第75代横綱」に昇進の見通しとなった。「親方に、大関に上がった時に『大関とは』ということを教えてもらって。『横綱とは』ということを、お話ししていただいた時にもいろいろ言われましたし。やっぱり、簡単になれるものではないと思っているので、少しでも近づけるように頑張りたい。全てにおいてまだまだ。これまで以上に稽古に励んで、いろいろなことを勉強して、追及して。迷うことなく自分の持ち味を出し切れるように、来場所以降も頑張りたい」。初代若乃花、その弟子の隆の里、さらにその弟子で大の里の師匠の稀勢の里(現二所ノ関親方)。3代続いている横綱の系譜に、自身も名を連ねる決意をにじませた。
今場所から1歳上の豊昇龍が横綱に昇進し、対抗心が芽生えたことも、今場所の活力になっていたと打ち明けた。「高校時代から知っている方が横綱になったというのは、すごい刺激になった。その刺激が大きくて、今場所、やれたんじゃないかなと思いますね」。豊昇龍は新横綱の今場所を途中休場し、対戦はかなわなかったが、番付通りなら夏場所は千秋楽で激突。そのことについては「また、次に向けてしっかりと頑張りたい」と話すにとどめた。ただ、豊昇龍とは過去7戦で、不戦勝1つ含めても2勝5敗と合口は悪い。綱とりに、最後の壁と自覚しているのか、表情を引き締めた。そして自らに言い聞かせるように「いろんな声が聞こえますけど、深く考えすぎず、自分のペースでやるべきことをやれば大丈夫だと思います」と、決意表明していた。

