大相撲で元横綱旭富士の宮城野親方(64)が、白鵬翔さんが退職すると日本相撲協会が2日に発表した、文書内の“気になる一文”について説明した。9日、都内の伊勢ケ浜部屋で、この日付で新師匠となった元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方と並んで会見。2日の協会発表文書内には「伊勢ケ浜親方(当時=現宮城野親方)からは『宮城野(白鵬さん)は、弟子の指導に身が入っていないようだ』とも聞いていた」との一文がある。これについて宮城野親方は「本人が辞める意思を持っている中で、そういうふうになってきたのは自然なこと」と、すでに退職の意向だと知った後のことだと説明した。
「本人が辞める意思を持ったと。その中で、身が入ってきていない。それは自然な言葉じゃないですか。なんか、変に誤解を受けている」と続けた。
協会発表文書では“気になる一文”の後に「早期の再開の話は出せなかった」と続いている。<1>宮城野親方から協会執行部へ、<2>協会執行部から同広報部へ、<3>広報部から報道陣へ。“伝言ゲーム”が続く中で、当初とは異なるニュアンスとなったのかもしれない。まるで「弟子の指導に身が入っていない」ことで、部屋再興を見送られ、それが退職へと傾かせたといった印象を、多くのメディアに抱かせた格好となった。
この日、宮城野親方が発した言葉は、白鵬さんが退職の意思を強めた後の話だったと判明した。“気になる一文”のため、まるで、宮城野部屋の閉鎖で、白鵬さんがやる気を失ったような印象を、多くのファンに植え付ける結果となった。そのため、白鵬さんに近い関係者は「事実と違う」と話していた。協会と白鵬さんの溝が再び露呈。そんなところでも“ボタンの掛け違い”となって表れていた。【高田文太】

