伝説誕生へ、舞台は整った。大相撲の新横綱大の里(25=二所ノ関)が、名古屋場所初日を2日後に控えた11日、部屋を支援するアイ工務店から、横綱だけが着用する三つぞろいの化粧まわしを贈呈された。

愛知・安城市役所で行われた贈呈式では、同市の三星元人市長から新会場IGアリーナで最初の優勝を勝ち取り「伝説」となることを期待され、化粧まわしには「新たな歴史の始まり」の意味が込められた。この日の取組編成会議で初日は新小結欧勝馬、2日目は東前頭筆頭安青錦との対戦が決定。伝説への15日間が始まる。

◆三つぞろい 横綱土俵入りで、自身と太刀持ち、露払いが締める3つ1組の化粧まわし。「心」「技」「体」や「松」「竹」「梅」などの文字、富士山や鶴など風景、縁起の良い刺しゅうが施されるのが一般的。ユニークな物もあり、曙はしこ名と太刀持ちが星条旗、露払いが日の丸のデザインや、ハワイの英雄カメハメハ大王を描いた物も。千代の富士は勝利を表す「V」の文字を使い、常陸山は月桂(げっけい)樹の葉に真珠、ルビーなどの宝石をちりばめ、5カラットのダイヤモンドもはめこんだ。白鵬は、アンパンマンの生みの親の故やなせたかし氏がデザインした青汁販売会社のキャラクターも持つ。稀勢の里(現二所ノ関親方)は、漫画「北斗の拳」のラオウ、太刀持ちケンシロウ、露払いトキ。豊昇龍は、デザイン書家の山崎秀鴎氏が書いたしこ名の一部「龍」を金銀の糸で縫いつけたものを使用している。