小結安青錦(21=安治川)が、関脇若隆景(30=荒汐)を押し出した。持ち味の前傾を保ったまま相手を中に入れず、4勝2敗同士の対戦を制した。「我慢して、少しずつ前に攻められて良かったです」と振り返り「胸を合わせたら、相手の方が技術があるんで」と狙いを口にした。

夏場所の初顔合わせで敗れたが、名古屋場所から連勝し、対戦成績は2勝1敗。かねて、出稽古や巡業などで関取としてのイロハを教えてくれた、尊敬する兄弟子に対し、強烈な恩返しとなった。

若隆景への尊敬や憧れは変わらないが、この日の白星に「特別な気持ちはないです」と言った。番付こそ関脇と小結だが、同じ三役として臆する気持ちはまったくない。

今場所前は、若隆景が安治川部屋へ出稽古に来たが、来るための意味合いが変わってきている。「稽古場は稽古場、本場所は本場所。稽古場のイメージで本場所に上がったことはないです」と安青錦。もはや実力的にはライバルになった。【佐々木一郎】

全取組結果