元大関で関脇の高安(36=田子ノ浦)が、完勝で無傷の5連勝を飾った。西前頭筆頭の義ノ富士に、立ち合いすぐに左を差すと、得意の左四つから両まわしを引い一気に寄り切った。初日から無敗で5連勝するのは、23年名古屋場所以来、3年ぶり。前頭隆の勝と並び、優勝争いのトップで序盤戦5日間を終えた。

取組後は「立ち合いからの流れがよかった。理想の相撲。今場所は全体的に内容がいい」と、うなずいた。悲願の初優勝へ好スタート。春場所は、昨年も12勝3敗の好成績だったが、当時大関の大の里との優勝決定戦に敗れた。ただ、05年に初土俵を踏んだのも春場所で、思い出深い様子。2月28日に誕生日を迎えて間もなく迎える本場所だけに「気持ち良くやれている」と、心身の充実ぶりをうかがわせた。学年で一回り下の義ノ富士をパワーでも圧倒し「本場所で1番、力の出る状態にするために、いろんなことを試してきた。臨機応変に対応していきたい」と、持病の腰痛を発症しないようにして、残り10日間を戦い抜くつもりだ。