[ 2014年6月23日19時23分 ]

 W杯ブラジル大会のA組最終戦、クロアチア対メキシコが23日(日本時間24日)レシフェで行われる。ブラジルと好勝負を演じたチーム同士の1次リーグ突破を懸けた直接対決だ。

 初戦でブラジル相手に善戦しながらも敗れたクロアチアは、第2戦でカメルーンに4-0と圧勝。ソングが前半の終盤に退場したカメルーンに対し、クロアチアは初戦を出場停止処分で欠場したマンジュキッチの2ゴールなどで大勝した。1次リーグ突破の条件は勝利か引き分け。ただ、ドローの場合は、ブラジルが2連敗中のカメルーンに敗れることが必要だ。そのため、クロアチアはこの直接対決を制して自力で突破を決めることが求められる。

 一方のメキシコは、2戦目のブラジル戦をスコアレスドローで終了。開催国と白熱した試合を繰り広げたチームは、GKオチョアがファインセーブを連発して最後までブラジルに得点を許さなかった。これで勝ち点を4としたメキシコは、この最終戦を引き分け以上で終わることができれば1次リーグ突破が決まる。クロアチアと比べると優位な状況であるが、簡単ではない。第2戦と同じく白熱した戦いを強いられるはずだ。

 ★2002年はメキシコに軍配

 過去の対戦成績は、クロアチアの2勝1敗。ただ、直近の対戦は2002年W杯日韓大会の1次リーグでメキシコが1-0で勝利している。さらに、その1次リーグでメキシコが首位通過をした一方で、クロアチアは3位で1次リーグ敗退となった。

 ◆クロアチア代表◆【4-2-3-1】

 予想スタメン

 GK

 プレティコサ

 DF

 スルナ、チョルルカ、ロブレン、プラニッチ

 MF

 ペリシッチ、モドリッチ、サミル、ラキティッチ、オリッチ

 FW

 マンジュキッチ

 負傷者

 なし

 出場停止者

 なし

 負傷者と出場停止者はともにいない。4-0と大勝したカメルーン戦と同じ11人を起用すると思われる。ただ、トップ下の位置にサミルではなく、ブラジルとの開幕戦で先発したコバチッチが起用される可能性もある。

 ◆メキシコ代表◆【3-5-2】

 予想スタメン

 GK

 オチョア

 DF

 ロドリゲス、マルケス、モレノ

 MF

 アギラル、エレラ、バスケス、グアルダド、ラジュン

 FW

 ドスサントス、ペラルタ

 負傷者

 なし

 出場停止者

 なし

 クロアチアと同じく負傷者と出場停止者はなし。3戦連続で同じ11人が起用されるだろう。FWエルナンデスは今回もベンチスタートになると思われる。

 ★注目選手

 ◆FWマリオ・マンジュキッチ(クロアチア)

 欧州予選プレーオフでの累積警告により初戦を出場停止となったマンジュキッチだが、復帰してすぐに2ゴールを奪う活躍を披露。エースであることを早速証明した。今回のメキシコは、ここまでの2試合でいずれも無失点で乗り切り、守備が安定している。そのため、簡単にゴールを奪える相手ではない。そんななか、マンジュキッチがゴール前で存在感を示すことができれば、メキシコから得点を奪える可能性が十分に出てくる。

 ◆GKギジェルモ・オチョア(メキシコ)

 第2戦で神がかり的なセービングを連発したオチョアに注目だ。そのブラジル戦では、ネイマールなどの決定的なシュートを幾度も阻止し、見事に完封を達成。さらに、チームは2戦連続で無失点を維持している。最終戦では引き分け以上で1次リーグ突破が決まるため、今回も無失点で凌げば決勝トーナメントに進出できる。オチョアが、マンジュキッチを中心とするクロアチアの攻撃陣を無得点に抑え、チームをベスト16に導きたい。【超ワールドサッカー】