[ 2014年7月4日18時54分 ]準々決勝で活躍が期待される(左から)フランスFWベンゼマとドイツFWミュラー

 サッカーのW杯ブラジル大会は4日(日本時間5日午前1時)、4強進出を懸けて、準々決勝フランス-ドイツ戦(リオデジャネイロ)が行われる。

 ともに優勝経験のある伝統国が、W杯では1986年大会準決勝以来の顔合わせとなる。選手層の厚いドイツが優位だが、フランス攻撃陣の爆発力も侮れない。

 ドイツは攻撃のタレントが豊富。独創性にあふれる左利きのエジルや、豊富な運動量と球際の強さが光るシュバインシュタイガーら、多彩な顔ぶれがワントップのミュラーを支える。W杯歴代最多に並ぶ通算15点目を決めた36歳、クローゼが控えるのも心強い。

 広い守備範囲を誇るGKノイアーと、守備的MFを任されるラームには安定感があり、堅守を支える。

 フランスは1次リーグで3得点のエース、ベンゼマが鍵を握る。調子の上がらないジルーや小兵のバルブエナとともに、積極的に攻め込んで流れを引き寄せられるか。

 互いに欧州チャンピオンズリーグなど、大舞台を経験している選手が多い。手堅い試合運びが予想されレーウ、デシャン両監督の手腕にも注目したい。