パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルにテロ攻撃を行って10日。16日現在、死者数が双方合わせて4000人を超え、イスラエル軍によるガザ地上戦の準備も進められる中、ユダヤ系が多いハリウッドの著名人たちも心を痛めています。
12日には700人以上のハリウッドセレブらがハマスを非難し、イスラエルからガザに連行された200人近い人質の完全な返還を求める書簡に署名したことが発表されています。
ハリウッド・レポーター誌によると、名を連ねているのは映画「ワンダーウーマン」などで知られる女優ガル・ガドット、今年のアカデミー賞で助演女優賞に輝いたジェイミー・リー・カーティス、名優マイケル・ダグラスやマーク・ハミルをはじめ、クリス・パイン、コメディアンヌのエイミー・シューマー、オジー・オズボーンの妻シャロン・オズボーンら著名セレブたち。
書簡には「ハマスは罪のない男性、女性、子どもを誘拐し、殺害した。彼らは女性を強姦し、遺体を切断した」「これはテロ。悪です。ハマスの行為は何の正当性も合理性もない。野蛮なテロ行為で、誰もが非難しなければならない」などと記されています。また、この戦争に関する誤った情報を共有しないようエンターテイメント業界にも求めています。
SNSではこれまで、マドンナやイスラエル出身のナタリー・ポートマン、パレスチナ系の父を持つモデルのジジ・ハディッドらが、それぞれの立場から声明を発表しています。
マドンナは、「イスラエルで起きていることは壊滅的。これら家族や特に子どもたちが集められ、路上で暴行され、殺害されているのを見るのは胸が張り裂けそうになります。これが、あなたたち自身に起こっていたらと想像してみて。恐ろしい。紛争は暴力では決して解決できません。残念ながら、人類はこの普遍的な真実を理解していません」と長文メッセージを投稿。「パレスチナにはこのテロ組織を支持しない多くの罪のない人々がいることを私は知っています。この悲劇的な攻撃は、すべての人にさらなる苦しみをもたらすだけです」とつづり、イスラエル、平和のために祈ろうと呼びかけています。
ポートマンは、「イスラエルの人々を思うと心が打ち砕かれます。子ども、女性、高齢者が自宅で殺害され、誘拐されています。こうした野蛮な行為に私は恐怖を感じており、被害を受けたすべての家族への愛と祈りで胸が高鳴っています」とコメント。同じくイスラエル出身のガドットも、「私はイスラエルを支持します。みなさんも支持すべきです。このような恐ろしいテロ行為が起きている時に、世界は傍観しているわけにはいきません」「ハマスのテロと残虐行為の被害を受けたすべての人たちのために祈っています」などとつづっています。
ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンは、「テロ組織ハマスによるユダヤ人の残忍な殺害や誘拐などの行為に心が張り裂け、怒り、吐き気がする。罪のないイスラエル人とパレスチナ人の犠牲者が増え続けている」とつづり、中東の複雑な紛争についてすべてを知っているふりをするつもりはないとした上で、「憎悪に満ちたテロ行為は正当化されるべきではない」とハマスを非難しています。
映画「スター・ウォーズ」シリーズのスカイウォーカー役で知られるハミルは、米国とイスラエルの国旗を並べて「アメリカはイスラエルと共にある」とX(旧ツイッター)に投稿。
キム・カーダシアンは「赤ちゃんや家族がテロの標的となり、殺される映像に心を痛めている。心を持つ人間として、この恐ろしい映像に打ちのめされない人はいないでしょう」とつづり、イスラエルとパレスチナ双方の無実の人々に祈りを捧げています。
一方、パレスチナ解放を訴えてきたハディッドは、「無実の人々に対するテロ行為は、フリー・パレスチナ運動(パレスチナの解放を訴える運動)にはいかなる利益ももたらさない」とインスタグラムに投稿してハマスを非難。「私の思いは、この不当な悲劇に影響を受けているすべての人々と、日々の紛争で奪われる罪のない命と共にあり、その多くは子どもたちです。パレスチナの人々の困難や占領下での生活に深く共感しますし、心を痛めています。これは私が日々感じている責任です」「あなたが誰であれ、どこにいたとしても、私はあなたに愛と力を送ります。国籍や宗教、民族、生まれた場所に関係なく、人間は誰もが基本的な権利や扱い、安全を享受する権利があります」と複雑な心境をつづっています。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)






