ハイジが大好きなみなさん、ごめんなさい。日本ではテレビアニメでおなじみの児童文学の名作「アルプスの少女ハイジ」。いまなお多くの人に愛されているハイジが、アクション、エログロ、パロディー、ホラーとなんでもあり。アルプスで過激に大暴れするスイス映画だ。

24歳になったハイジの登場は、恋人でヤギ飼いのペーターとの干し草のベッドシーンから始まる。おじいさんに「私はもういい子じゃない」と宣言。立ったクララが突然、現れる。アニメ版のパロディーも描かれるが、ストーリーはある。スイスの独裁者による「チーズの独占販売」が始まり、禁制のヤギのチーズを闇で売りさばいていたペーターが処刑され、復讐(ふくしゅう)の鬼と化す。

溶けたチーズを顔にかける拷問は熱すぎる。過激な描写を詰め込んだエクスプロイテーション映画(扇情的な見せ物映画)は、18歳未満は鑑賞禁止。世界各国の映画好きからのクラウドファンディングで製作された、この1本。「アルプスの少女ハイジ」の視点から迷わず低評価にしたが、これもスイス人監督の狙い通り? 最高の「称賛」になってしまうかも。【松浦隆司】

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