映画「マリー・アントワネット」などで知られるソフィア・コッポラ監督(46)の新作「ビガイルド 欲望のめざめ」(2月公開)のプレミア試写会が17日、都内で行われた。

 開放的なハリウッド生まれのソフィア監督は「以前から南部の女性、男女間の力関係に興味がありました」と言う。新作は南北戦争時代を舞台に信心深い7人の女性が、1人の男性の登場に欲望や嫉妬をあらわにする物語。6本目の監督作品で父フランシス・フォード・コッポラ監督(78)も縁の無かった心理ミステリーへの初挑戦ともなった。

 「登場する12歳から40代後半までの女性たちの男性観、接し方を人生のステージ別に描いたつもり」。この緻密な描写で昨年の仏カンヌ映画祭では監督賞を受賞した。「私に限らず女性監督の活動の場が増えたのは好ましいこと」と振り返り、ファンとして駆けつけた女優の草刈民代(52)から花束を渡されると満面の笑みを見せた。