俳優古川雄輝(30)が26日、都内で、藤井武美(23)とダブル主演した映画「風の色」(クァク・ジェヨン監督)の初日舞台あいさつを行った。

 大ヒット韓国映画「猟奇的な彼女」が脚本も手掛けた監督の最新作で、うり二つの2組の男女が北海道と東京を舞台に繰り広げるラブストーリー。古川と藤井は一人二役を演じた。古川は劇中でマジックに挑戦し、マジック監修はMr.マリックが務めた。

 舞台あいさつで古川は、マリックと一緒にマジックに挑戦した。赤いヒモをはさみで2つに切り分け、透明なコップに入れ、ハンドパワーで再びくっつけるというもの。見事成功し拍手を浴びたが、古川は「正直僕も、どうやったのか分からない」と笑っていた。

 撮影は3年前に行われた。古川は「3年たって、僕も30歳になりました」と苦笑しながらも、「やっと見ていただけると、うれしく思っています。撮影は今までで一番過酷でした。流氷脱出マジックで氷水の中に入ったり、思い入れの強い作品になりました」と作品への思いを語った。

 1万人のオーディションを勝ち抜き役をつかみ取った藤井は「ここに立っているだけで胸がいっぱいです。皆さんに見ていただけると思ったら」と喜びを口にした。

 古川のマジックを監修したマリックは、「コンテストで優勝するシーンがあるけど、このままコンテストに出ても優勝できるな、というくらい特訓されていました」と古川の腕前を認めていた。