劇団新派の喜多村緑郎(49)河合雪之丞(47)が29日、自主公演「怪人二十面相 ~黒蜥蜴 二の替わり~」(30日~4月1日、東京・サンシャイン劇場)の公開舞台稽古を行った。

 喜多村は、妻で元宝塚歌劇団宙組トップスター貴城けい(43)と結婚後、初共演する。「夫婦になって初めて、仕事場もずっと一緒。夫婦であることと役柄がリンクしているところもある。我々としてはプライベートをのぞかれているようで恥ずかしい」と照れつつ「今回は、興行面でも芝居でも助けてもらった」と感謝した。

 6月の新派公演「黒蜥蜴 全美版」(6月2~23日、東京・三越劇場)の前章と言える物語となっている。雪之丞は「6月の『黒蜥蜴-』にがっつりつながっているので一生懸命演じたい」とPR、物語のキーパーソンを演じる春本由香(25)は「大事なお役ですので、精いっぱいやらせていただきます」。

 また、この日、宝塚音楽学校の合格発表があった。貴城は、今回、劇団新派のメンバーと芝居をしたことにからめて「劇団っていいなと思いました。温かさや上の人がお芝居を見てくれることとか、宝塚時代を思い出しました。感謝を持って演じていってもらいたいです」と、後輩たちにエールを送った。