関ジャニ∞の渋谷すばる(36)が15日、都内でグループのメンバーとともに会見を開き、グループから脱退し、今年12月31日をもってジャニーズ事務所から退所すると発表した。

 ジャニーズ事務所所属のグループが、メンバーが脱退する際に他のメンバーが同席の上で会見を開くのは初めてで、メンバーは一様に複雑な表情を浮かべつつ、決断を受け入れたことを繰り返し、説明した。

 横山裕(36)は涙ながらに「正直、今日の日が来ないでくれればいいと思った。すばるに必要だと説得しましたが、思いが強く、迷いがなく、僕たちも下を向いていちゃいけないと本当に思いました。これから、すばるには厳しい道が待っていると思います。僕らもすばるに負けないよう、全力をで前を見て突っ走っていくので、お力をお貸しいただければと思います」と語った。

 丸山隆平(34)は「まさかデビューする当時は、このようなことが起こるとは思っていませんでしたし。ファンにも仲の良いグループという空気を楽しんでもらえたと思いますが、中で(もめごとが)あってとか想像する人、たくさんいると思うし、僕らの手の届かないところで想像したり、あると思う。でも関ジャニ∞で向き合って、すばる君とも向き合って出した結果。メンバーであることは変わらないし、すばる君がいる関ジャニ∞、いない関ジャニ∞があるのですけど、エイター(ファンの呼称)は変わらない」。

 大倉忠義(32)は「こういう結果になってしまったのは残念ですが、メンバーというのは不思議な存在で、他人ですけど家族のような大事な存在が下した決断を応援したい。7人で夢を追いかけていきたかったですけど、すばる君がそういう夢を持ったのなら応援すべきなのかなぁと思いました。この数日、ファンの方々にいろいろな臆測を呼ぶ形になってしまいましたけど何ですかね。悲しい、寂しいという思いはあると思いますが、僕らと同じ気持ちで背中を押して欲しいと思います」とファンに呼び掛けた。

 錦戸亮(33)は「初めて聞いた時は正直ビックリしましたけど、ジャニーズ事務所という大きな事務所にいて、守られていると分かっている状況で、ここを飛び出してやっていきたいというのは、すごい決断、覚悟だと思う。自分でやりたいことを見つけた、すばる君を尊重、応援したい。これで良かったやろと証明して欲しい」と渋谷に語りかけた。そして「きれいごとかも知れないですけど、僕らも6人でやって、すばる君にどうや! と言いたい。すばる君の歌声が一生、聞けなくなるわけでもないので。すばる君を応援し、6人の関ジャニ∞も応援していただけるとうれしい」と語った。

 村上信五(36)は「ベストアルバムの準備などする中で申し訳ない。話を聞いた時、ここまでの思いとは正直思っていなかった。彼がいた21年は、僕らがいた21年。一人の男としての決断…付き合い長い僕らにすると、尊重しない以外の何ものでもない。もめごともなければ、何やねんと憤ることもなく、話し合いをして、そうや…すばるの、まだ聴いたことのない音楽を聴くまでお互い頑張ろうと話をする中で、この形となりました」と思いを語った。一方、6人となる関ジャニ∞の今後については「これからどうなるか、僕らも分からないですし、やるべきことを1つ1つやって僕らを安心して見てもらえるようにするだけ」と語った。【村上幸将】