歌手松山千春(62)が9日、東京国際フォーラムで、春の全国ツアー「弾き語り」の東京公演を行った。

 デビュー以来、41年ぶりとなるギター1本を抱えての弾き語りツアーで、「恋」「長い夜」などのヒット曲や、最新のカバーミニアルバム「北のうたたち」収録の「網走番外地」「風雪ながれ旅」などを歌唱した。

 トークは、いつもながら、時事ネタを交えて絶“口”調。「おれのコンサートに限ってセクハラやパワハラはありません」からスタート。女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分になった元TOKIO山口達也(46)については「山口メンバーは泥酔状態で、やってはいけないことをした」と、チクリと刺した。

 女性問題で辞任した新潟県の米山隆一知事のことは「おれも援助交際をしてみたい。金ならあるぞ。でも、残念ながら体力がない。女にはもう飽きた」とブラックジョークを交えた千春節で話し、その後に「最後の女を!懲りないよな…」と続け、会場の笑いを取った。

 安倍晋三首相のことも短歌などで辛口に風刺した。「安倍総理 心の中は秋 昭恵 妻をなだめて これで3選」「カレーにラッキョウ 安倍は1強」。歌あり、トークあり。約5000人を何度も盛り上げた約3時間で20曲を歌唱したステージだった。

 同ツアーは6月27日の北海道公演まで計22公演を行う。