俳優沢村一樹(51)が、3日放送のフジテレビ系主演連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の第9話で壮絶な格闘シーンを見せる。沢村演じる、公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室は、極秘プロジェクトだった。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

第9話で、「ミハン」は大臣を殺害する可能性があると驚くべき危険人物をリストアップした。SP、警護課の捜査員・石塚辰也(高橋努=40)だ。石塚は、要人警護のスペシャリストで、井沢(沢村)も面識があった。沢村は番組冒頭から、横山裕(37)と本田翼(26)の“若者チーム”に交じって、3人で流れるようなアクションをワンカットで見せ切る。

沢村は「おかげさまで、『絶対零度』のアクションシーンを楽しみにしてくださる方がたくさんいるみたいで、盛りだくさんとなっています。まず番組冒頭で、井沢(沢村)と小田切(本田)と山内(横山)の3人の殺陣を、ほぼ1カットで撮っています。この作品に関わって3カ月以上やっているチームだからこそできる息の合ったアクションが見どころのですね」と話している。

さらに、後半は高橋との格闘シーン。高橋は、こわもてなビジュアルを生かして、刑事やヤクザ、犯人役から体育会系の兄貴分まで、名脇役としてさまざまな役を演じている。今回はSP、ミハン史上“最強の敵”と戦う。沢村は「これまでの中で最強の敵と戦います。井沢が太刀打ちできるのか、もしかしたら負けちゃうんじゃないか、というところも楽しみにしていてほしいですね」と笑っている。

第9話のもうひとつの見どころが、上戸彩(32)演じる捜査官・桜木泉の存在。行方不明になって、すでに死亡しているのではと思われたが、前週(8月27日)のラストで生きている可能性が示された。沢村は「井沢の過去の事件や、井沢と桜木泉との謎など、今まで張られていた、いくつかの伏線が、徐々に明らかになりつつあります。また、危険人物を追う中で、警察という立場でどこまでやっていいのか、正義のためなら人を殺してもいいのか、そんな葛藤に直面する僕らを是非見ていただきたいです」と話している。