世界94カ国を旅した旅行作家でタレントの歩りえこ(37)が、今月29日から4日間、東京・南青山のギャラリー・モストで写真展「世界×台湾のエガオノオト」を開催する。19歳の時から旅した世界中の子供の写真を60点、歩の2人の子供のルーツである台湾の老若男女の写真を60点、計120点の写真を展示する。

短大2年、19歳の時に始めていった海外は米国ニューヨーク。そこからリュックを背に世界中を回った。その中で出会ったのが、子供たちの笑顔だ。「大学の時に行ったフィリピンで、親のいない子の施設に行くプログラムに参加したんです。その時、天使のような笑顔に魅了されちゃいました。カメラを見ると寄ってきて『撮って、撮って!』って。言葉がなくても通じ合える、それが笑顔だったんです」と振り返る。

大学を卒業してから、芸能界入り。“旅ドル”として活動しながらも、世界中でデジタルカメラを手に景色を、そして子供たちの写真を撮ってエッセーやネットで紹介してきた。「写真学校で勉強したこともあって、最初の頃はうまく撮ろう、露出をどうしようとか考えていました。でも、そのうちにテクニックは関係ない、うまく撮るんじゃなくて、自分の撮りたいものを撮ろうと思うようになりました」。考えが変わってからは、無駄なものを撮らなくなった。「デジカメなのでたくさん撮れるんですけど、記録するだけならスマホでも十分ですから」と言う。

世界中でシャッターを切り続けてきた18年間の集積が、この写真展だ。世界94カ国から厳選した子供の写真60点。「子供の笑顔が一番、無垢(むく)で自然なので。イケメンの写真も撮ってきましたけど、全然かないません」と笑う。

台湾の老若男女の写真が60点。14年に台湾人男性と結婚して、17年に離婚。現在は3歳の女の子と2歳の男の子を育てるシングルマザーだ。「私たち親子にとって台湾がルーツ。子供だけじゃなく、台湾のおじいちゃんやおばちゃんの写真もたくさん撮ってあります。子供たちに、自分たちのルーツに、どんな人がいるのか知ってもらいたいですから」。

10月からシングルマザーのための情報サイト「シンママstyle」で「年子シングルマザー親子が行く!コスパdeトラベル」という連載を始めた。「2歳と3歳の子を連れて、伊豆に1泊2日の旅行に行ってきました。親子3人で楽しみながら行けるスタイル。これからも親子で楽しめる情報を載せて行きたいですね」と話している。

仕事、育児で忙しい毎日だが、次の目標は決まっている。「吉本のネットワーク『OmO(オモ)』でYouTubeを始めようと思っています。親子でお出かけしたり、楽しい子育ての動画をアップしていきたい」。95カ国目となる次の国の候補には「ニューカレドニアとか南半球と中央アフリカ、中南米には行ったことのない国がたくさんあります。子供たちのママですから、あまり危険な所へは行けない。でも、もう少したったら、子供たちを連れて海外へ行きたいですね」と笑う。

母は強し、そして楽しさも感じさせてくれる。それが歩りえこだ。

 

◆歩(あゆみ)りえこ 1981年(昭56)9月22日、東京生まれ。短大1年時、チアリーディング部の遠征で渡米し、海外初体験。編入した清泉女子大を卒業後、海外1人旅を続ける。25歳でタレント活動を始め、「旅ドル」として雑誌やテレビに出演。160センチ、B88-W60-H88センチ。血液型B。

 

▼94カ国を旅した歩りえこが撮ったエガオたち「世界×台湾のエガオノオト」

【場所】ギャラリー・モスト。東京都港区南青山3-4-3カサビアンカ1階

【日時】11月29日~12月2日。初日は午後3時から、他は午前11時から、いずれも午後7時まで。