KAT-TUN亀梨和也(32)が5日、東京・六本木のテレビ東京で、主演するドラマスペシャル「東野圭吾 手紙」(19日放送、午後9時)の会見に出席した。

東野圭吾の同名小説を現代版にドラマ化。犯罪加害者の家族の苦悩を描く。強盗殺人を犯した兄を持つ、武島直貴を演じる亀梨は「ひと言で言うと、かわいそうとか大変そうという表現を使ってしまう。背負わなくていいものもある人生だったけど、人間の温かさや醜さを敏感に生きている」と役について語った。

劇中では物語のキーとなる坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を歌唱する。KAT-TUNとして歌を披露することに慣れているはずだが、会見では「なんちゃってアーティストなので」と謙遜。「アーティストをやってる時の自分の癖が強め」と説明しつつ、「曲がすてきに聞こえないといけないし、普段のニュアンスでもいけない。その間が出来たのかな」と笑みを浮かべた。

共演の佐藤隆太(38)本田翼(26)とは初共演。犯罪を犯す兄を演じる佐藤とは、シリアスなシーンのみの共演だったという。プロ野球中継に出演するなど野球通の亀梨は「佐藤さんも野球が好きなので話したかったけど、野球の『や』の字も出なかった」と苦笑い。最終日にようやく言葉を交わせたといい、佐藤も「次はご機嫌な間柄で会いたい」と笑顔で応じていた。

本田とは夫婦を演じ「『初めまして』でしたけど、スーッといきました」。本田は撮影の合間に亀梨やスタッフとパスタを食べたことを思い出に挙げ、「『手紙』の中で唯一楽しい思い出です」と緊張感あふれる撮影を振り返って笑った。