5人組男性歌謡グループ「純烈」の友井雄亮(38)が、交際女性に暴力を振るい、3000万円の使い込みをしたなどと10日発売の週刊文春に報じられた問題で、友井が11日、都内で単独記者会見をすることを10日、発表した。純烈側には騒動を早期鎮火したい思惑がある一方で、対応はドタバタ状態。この日、都内で行われた番組収録に友井は欠席した。

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“スーパー銭湯のアイドル”として人気の純烈らしく、この日は都内の温浴施設でテレビ番組の収録に行われた。関係者によると、文春発売当日でもあり、報道による騒動の広がりなどが予測できない状況だったので、友井以外のメンバーで収録したという。4人は午後、2台の車に2人ずつ分かれて現場入り。小田井涼平(47)は集まった報道陣に車内から軽く会釈した。ただ4人とも、直接取材に応じることはなかった。

その後10日午後7時半ごろ、所属レコード会社を通じ、マスコミ各社あてに「純烈・友井雄亮 謝罪会見」というファクスが届いた。11日午後5時から都内で、ほかのメンバーは参加せず、友井1人で今回の文春報道に関する会見をすると発表した。

今回、純烈側の対応は後手後手に回った印象だ。当初、文春でトラブルが報じられることが判明した9日昼ごろ、都内で5人全員で会見する意向を一部メディアに対し非公式に説明。だがその数時間後に方針を撤回し、会見を後日に改めるとした。その後、同午後7時ごろ、友井が純烈公式ブログで「記事の内容につきましては、すでに解決にはなっております」と記し、トラブルは認めつつも解決済みと強調。ところが10日午前2時ごろになって、所属事務所が「問題が解決済みであるとの事実と異なる部分があった」とし友井の記述を削除した。10日午前10時半ごろにはあらためて文書をファクスし「解決済み」としたことが事実ではないとし、謝罪した。

純烈が次に大きなイベントに登場するのは、24日に開幕する東京・明治座「前川清座長公演」出演になる予定。その後も各地で営業の仕事が入っている。07年の結成から12年。中高年女性のアイドルとして、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で念願の初出場を果たし、ようやくブレークしたばかりの苦労人グループが大きな岐路に立っている。

 

◆会見の見通し 友井は11日の会見で、被害女性やファンらに真摯(しんし)に全面謝罪するとみられる。純烈サイドは、会見をもって騒動の早期沈静化をはかり、グループ全体に及ぼす影響を最小限にとどめたい意向と思われ、1人だけの会見になったようだ。ただ、この種の件で友井が単独会見するのは初とみられ、事態は予断を許さない。友井は「カーッとなりやすい性格」だとイベントでも自らネタにしている。それだけに、質疑の中で自身の進退に思わず言及してしまうなどの“脱線”可能性もゼロではなく、会見終了までどんな発言が飛び出すか読めない側面がある。