20年末での活動休止を発表した人気アイドルグループ「嵐」のメンバー名にゆかりのある神社は関西地区にも多くあり、各所で参拝者が増加し、臨時駐車場が設けられたり、祈願品の在庫切れなどが起こる“バブル”にわいている。

「嵐ファンの聖地」として知られる滋賀県の大野神社では、1月27日の休止発表以後、多数のメディアに取り上げられ参拝者が殺到。4日、同神社に話しを聞くと「全国から(参拝に)来られています。外国人の姿もありますね。土日はずっと駐車場が満杯状態です」と連日大にぎわいだと明かした。

地域の運動場を借り、臨時駐車場として開放しても「多い時には道路にまで並んでいる」状況だそうだ。メンバーカラーと同じ5色の祈願だるま「豆だるま五色セット」は、今月1日には在庫がなくなり、販売を一時停止したという。

また、櫻井神社は関西地区に複数、存在する。大阪・堺市の同神社は、1400年以上の歴史を持ち、拝殿が国宝に指定されている。井守哲郎宮司(70)は「6~7年前からファンが訪れるようになった。休止発表後の土日は人が多かったです」と言い、こちらも活動休止を惜しむファンが多数、参拝に訪れている。

「神社の長い歴史もありますから、あまり騒ぎになってほしくない思いもあります」としながらも、一方では「利己主義の世の中に、(嵐の)公演の無事を祈りますとか、続きますようになど他者の幸せを願う参拝者も多い。神社の雰囲気、文化に触れるいいきっかけになってもらえれば」との期待感も口にした。

関西地区にはほかにもゆかりの神社があり、少し離れた北陸にもある。福井・あわら市には相葉神社があるが、こちらも活動休止の発表後は注目度が急上昇。同神社には、常駐している宮司がいないため、同市観光案内所への問い合わせが増えている。

同神社は御前(みさき)神社の境内にあるほこらで、地元紙が取り上げたことから観光案内所に1日数件の問い合わせがある。「地元の方からの問い合わせが多いです。『そんなところがあったの?』と言われたりもする」そうで、地域の住民にすら、あまり知られていない神社にもスポットが当たっている。