歌手森昌子(60)が年内いっぱいで芸能界を引退することが25日、分かった。

今年12月12日まで還暦コンサートで全国を回るが、同25日に実施するクリスマスコンサートが最後のステージになるとみられる。

所属事務所によると、「還暦の節目で引退をしたい」と相談されたのが昨夏。09年に子宮頸(けい)がんを患い克服したことや、13歳でデビューして以来の恩師の死去が、人生を見つめ直すきっかけになったという。86年8月に歌手森進一と結婚をして家庭に入ったが、05年に離婚。翌年6月に歌手復帰をはたした。それから13年間、走りきったという思いもあるという。

71年に「スター誕生!」の初代グランドチャンピオンとなり、翌年、13歳の時に「せんせい」でデビュー。その後も「同級生」「中学三年生」と続く学園3部作や、「おかあさん」「哀しみ本線日本海」「立待岬」「越冬つばめ」「愛傷歌」など多くのヒット曲を世に送り出した。

85年にNHK紅白歌合戦で、史上2人目となる「司会+トリ」を務め、86年に芸能界を引退。06年に「バラ色の未来」で20年ぶりに歌手復帰をはたし、同年の紅白に出場した。

07年のNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」に、ヒロインの母役としてレギュラー出演するなど女優としても活躍。今年1月には、日本ジュエリーベストドレッサー賞「60代以上部門」を受賞するなど、幅広い活躍をみせていた。

長男はロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカルTaka。三男もロックバンド「MY FIRST STORY」のボーカルHiroとして活躍している。