3人組ガールズバンドLoVendoЯ(ラベンダー)のボーカル岡田万里奈(25)が29日、東京・天王洲KIWAで卒業ライブ「『宝物』~本当にありがとうございました~」を行った。

12年11月にオーディションに合格して加入し、約7年間を駆け抜けた岡田の集大成のステージ。途中からはギターの宮沢茉凜(25)らバンドメンバーも加わったほか、16年7月にグループを卒業していたギターの魚住有希(27)も参加して盛り上げた。

15年に日本有線大賞新人賞を受賞した際に歌ったメジャーデビュー曲「いいんじゃない?」や、自身が作詞作曲した「wind」など、グループの楽曲やソロ曲など計15曲を披露。「めちゃめちゃめちゃめちゃ楽しい時間になりました。7年間、本当に幸せな日々でした。今後は、みなさんにもらった愛を人に返せるようにしていきたいと思います」と集まったファンへあいさつした。

ライブ終盤のMCでは涙ぐむ場面もあった。リーダーで元モーニング娘の田中れいな(29)が舞台の仕事などで忙しくなり、3人での活動がなかなかできなかったこの約2年間を振り返り「みなさんに心配をかけていたし、説明ができないまま時間が過ぎていて申し訳ないなと思っていました。自分もどうしたらいいんだろうと悩んで、こういう状況になってしまったんですけど、辞めるとなって思うのは、みなさんのことが本当に大好きだなと思います」と話した。

その上で「どんな人生、どんな人でいたいかと思ったときに、この場を離れて新しい道に進むことに決めました。ファンのみなさんは4人のLoVendoЯを見たかったと思いますが、できなくてごめんなさい。後悔はありません」。

アンコールでは仕事の都合で会場に来られなかった田中からの手紙も読み上げられた。ツインボーカルを務めた岡田への感謝の思いや思い出などがつづられており、岡田は「田中さんにはかなり前に(卒業を)伝えていて『おかまりがいてくれてよかった』と言ってくださった。お手紙をいただいたことだけでもうれしいです」と話した。

最後はダブルアンコールも巻き起こり、サードアルバムの表題曲「イクジナシ」をこの日2度目の披露。会場は最高のボルテージとなり、岡田は笑顔で最後のステージを終えた。

今後は所属事務所も離れ、日刊スポーツ釣り面のコーナー「オカマリの雨のち晴れいっつも釣り!!」など、バンド活動と並行して行っていた釣り業に専念する。