結成7年目の女性デュオ「Bitter & Sweet」の田崎あさひ(23)と長谷川萌美(25)が18日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社大阪本社を訪れ、3月27日にリリースした両A面のセカンドシングル「遠いところへ行くのでしょう/ラブストーリーは始まらない」をPRした。

「第2回FOREST AWARD NEW FACE オーディション」でグランプリを獲得した田崎と、第3回の同オーディションでグランプリを獲得した長谷川によって13年に結成。約3年半のインディーズ活動を経て、17年5月にメジャーデビューを果たした。

ピアノシンガーの田崎とボーカリストの長谷川が織りなす透明感あふれる歌声とハモりが魅力で「ビタスイ」の愛称で親しまれている。「ラブストーリーは-」はTBS系「ひるおび!」の4月度エンディングテーマとなっている。

約3000人のオーディションから選ばれた2人には、シンガーを目指すキッカケとなった曲がある。

中学生の頃から人気ロックバンド「RADWIMPS」が好きだったという田崎は当時、友達から勧められた楽曲「トレモロ」に衝撃を受けた。「あの曲のおかげで、私は世界が鮮やかになった」。中学3年生の時に地元長崎の夏フェスで初めて「RADWIMPS」を見て「RADさん、(ボーカル)野田洋次郎さんが見ている景色を、同じ立ち位置から見たいと思ったのがキッカケ」だった。

親戚一同がカラオケ好きで、小さい頃から歌が大好きだったという長谷川は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」(木村弓)で高校2年生の時に、地元新潟で行われた「NHKのど自慢」でチャンピオンになった。そこで「私は歌でやっていきたいと確信し、決心と決断をした」という。

女性デュオながら、男性ボーカリストに大きな影響を受けている。

「RADWIMPS一筋」の田崎は「私はRADさんにはなれないし、もちろん野田洋次郎さんにもなれないですけど、すごいリスペクトしている。『洋次郎さんワールド』があるのと同じく、自分の『あさひワールド』みたいなものを探してきたい」。

長谷川の場合は伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーだ。「I Was Born To Love You」の歌声でとりことなり「歌の世界観や歌い方、全部を尊敬している」。ライブには長谷川に激似? のモエミー・マーキュリーも登場するほどだという。長谷川は「(2人とも)ボーカルの存在感が強い曲を聞いてきたので、私たちも『歌で届ける』ことを一番に置きながら活動していきたい」と語った。今後は、自作曲でもリリースも目指していく。

大阪では19日に「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」、20日に「あべのHoop 1F オープンエアプラザ」、兵庫では21日に「あまがさきキューズモール 2F 緑遊広場」と「HMV三宮VIVRE」でリリースイベントの記念ライブ&特典会を行う。

長谷川は「今回は、歌をメインに聴いていただきたいシングル。『遠いところへ-』は60年代フォークソングのような曲調になっています」。田崎は「『ラブストーリーは-』は、三角関係の複雑な恋愛を描いた歌詞で、『なんであの時に告白しなかったんだろう』というすごい強い後悔を歌っています」とアピール。イベントへは2人そろって「みなさんに生歌を聴いて欲しい。声を届けていきたい」と呼びかけた。