昨年末の日刊スポーツ映画大賞授賞式でのこと。「蜜蜂と遠雷」で主演女優賞を受賞した松岡茉優(24)は、舞台裏で欅坂46平手友梨奈(18)の姿に目を輝かせていた。

事前インタビューから授賞式当日まで松岡の取材を担当しており、授賞式当日も案内係として松岡のそばに付いていた。出番を終えた松岡が前室に戻るのを待っていると、新人賞を受賞した清原果耶(17)に手渡す盾のプレゼンターを務める平手の来場と、松岡の降壇のタイミングが重なった。

松岡は離れたところに平手の存在を見つけると「平手ちゃんだ~」と小さな声で喜んだ。声を掛けるでもなく、こっそりと尊いものを見るような目が印象的だった。モーニング娘。をはじめとする「ハロー!プロジェクト」ファンとして知られる松岡だが、平手を見つめる姿にまた「アイドルが好きなんだな」と思わされた。

式が終わった後、その時の様子に触れると「ええ、はい」と照れ笑いした。そして「清原果耶さんと平手友梨奈さんのツーショットっていうのは、今後伝説になるんじゃないかなっていうくらい。清原さんの太陽のようなきらめきと、平手さんの月のような静かに燃える光が」とステージ上の2人の印象を流れるように語り、「待ち受けにしたいなと思いました」。

平手については「『響-HIBIKI-』からお芝居を拝見できてませんから」といつかの女優業に心躍らせつつ、「未来は明るいなと思いました」と2人への期待を込めていた。

インタビューではこちらの質問意図をくみ取って答えてもらったことが何度もあった。助けられつつ、取材の間は松岡の精神的な成熟を感じるばかりだったが、平手を見つめる姿は年齢相応の女の子といった印象で、それがとてもほほ笑ましかった。