東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7社の映画担当記者で構成)が主催する第62回ブルーリボン賞が27日までに決まった。主演男優賞は「記憶にございません!」(三谷幸喜監督)の中井貴一(58)、同女優賞は「コンフィデンスマンJP-ロマンス編-」(田中亮監督)の長沢まさみ(32)で、ともに初受賞。作品賞は「翔んで埼玉」(武内英樹監督)。授賞式は2月18日、東京・霞が関のイイノホールで行われる。
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「翔んで埼玉」の武内英樹監督(53)は、作品賞受賞を「きつねにつままれた気分。格式の高い賞だと認識しているので」と驚いた。興行収入37・6億のうち10億円以上が埼玉。「埼玉県民をディスっているのにこの映画を愛してくれて、本当に感謝の一言に尽きます」。
役者には大まじめに演じることを要求したが、設定にはリアリティーをなくした。「リアルになればなるほど本当に傷つく埼玉の子供たちが出てくるのはまずいので」。その気遣いが極上のエンターテインメント作品を生み出した。
▽以下は第62回ブルーリボン賞の受賞者、受賞作
作 品 賞 翔んで埼玉 武内英樹監督
監 督 賞 真利子哲也監督「宮本から君へ」
主演男優賞 中井 貴一 「記憶にございません!」
主演女優賞 長沢まさみ 「コンフィデンスマンJP―ロマンス編―」
助演男優賞 吉沢 亮 「キングダム」
助演女優賞 MEGUMI 「台風家族」「ひとよ」
新 人 賞 関水 渚 「町田くんの世界」
外国作品賞 ジョーカー トッド・フィリップス監督