兵庫・宝塚大劇場の花組公演「はいからさんが通る」が3日、約1カ月ぶりに上演された。観客によると、通常は初日と千秋楽に行われる特別カーテンコールでのあいさつもあったといい、本拠地お披露目公演中の新トップ柚香光(ゆずか・れい)は「お客さまに会えて…幸せ…うれしいです…」と感極まった様子だったという。
花組公演は、新型コロナウイルスによる長期休止を経て、7月17日に約4カ月ぶりに再開したが、公演関係者から体調不良者が出て、8月2日から中止。PCR検査で陽性が判明し、全出演者を対象に順次、同検査を実施したところ、公演関係者13人が陽性。感染の拡大が明らかになり、兵庫県からクラスター(感染者集団)と判断されていた。
ステージと客席の間のエプロンステージ「銀橋」の使用を取りやめ、舞台と客席の距離をとるなどして演出法を再考するなどし、1カ月の中断を経ての再開。西宮市から来た女性ファン(主婦)は「組長、れいちゃん(柚香)のあいさつを聞いていたら、私の胸も詰まり、涙が出ました。れいちゃんは普段、スラスラしゃべるのに、今日は一言一言かみしめるように話していました」と明かした。
柚香は、ファンとの再会を喜び、5日の千秋楽まで「あと4回(公演)しっかりお届けしたい」と力強く約束もしたという。
また、姫路市から来た女性ファンは「今回やっと取れたチケットでした。(再開されて)よかった…。すごくうれしい。(特別カーテンコールのあいさつに)客席でも泣いている人がたくさんいた」と語った。
来場者の中には、今回の中断を「(感染拡大で中止に)なるかも? との覚悟はあった」と言うファンも。中には、中止期間のチケットを持っていたため、この日は観劇できず「せめて…と、劇場へグッズを買いに来た」と話したファンもいた。



