人間国宝だった故桂米朝さんの直弟子で、交通ルールを教える交通安全落語でも活躍した落語家、桂小米(かつら・こよね=本名潮邦雄=うしお・くにお)さんが26日午後、喉頭がんのため亡くなっていたことが、29日、分かった。70歳だった。葬儀は28日に家族だけで終えた。

小米さんは、鳥取県出身。69年に米朝さんに入門した。当初は桂すずめとして活動していたが、74年に兄弟子だった故桂枝雀さんが前名で名乗っていた「小米」に改めた。

一門伝統の古典落語に加え、高齢者へ向けて交通ルールを伝える交通安全落語でも活躍した。

所属事務所だった米朝事務所によると、喉頭がんが判明し、約10年前から闘病。いったん落ち着いたが、約5年前にも再発し、ここ10年ほど、高座に上がることはなかった。