1984年ロサンゼルス大会から4大会連続となる9つの金メダルを獲得している陸上界の元スーパースター、カール・ルイス氏(60)が、5日に行われた東京オリンピック(五輪)陸上男子400メートルリレーの予選で主力選手を起用しながら予選落ちした米国代表を「恥ずかしい」と酷評した。予選2組に出場した米国は、今季最高の9秒77をマークしているトレイボン・ブロメル、今大会の100メートルで銀メダルを獲得したフレッド・カーリー、同5位のロニー・ベイカー、クレイヴォン・ギレスピーの主力で臨んだ予選で38秒10で6位に終わり、まさかの敗退を喫した。

ロサンゼルス大会と1992年バルセロナ大会400メートルリレーで金メダルを獲得しているルイス氏は、「すべてが間違っていた。バトンパスのシステムがまずく、選手たちの走りも悪く、リーダーシップを取る人がいないことは明らかだった。まったく恥ずかしい。アマチュア運動連合(AAU)の少年たちより悪く見えるなんて、まったく受け入れられない」と厳しい言葉でツイート。ルイス氏は、USAトゥデイ紙の記者との電話インタビューでも「これはチームをスーパーボウルに導いたフットボールチームのコーチが、準備不足のために99対0で負けたようなものだ」と一蹴した。

ルイス氏のツイートを受け、200mで銀メダルを獲得したケネス・ベドナレクは、「とても失望している。私たちははるかにうまくやることができたと思う。数日前ではなく、合宿をしてもっと前からトレーニングする必要があった。いつ練習するのか分からず、コミュニケーションがなかった」とNBCに語り、練習不足だったことを認めている。

男子400メートルリレーで米国は最多15回の優勝を誇っているが、2004年アテネ大会で銀メダルを獲得して以降1度もメダルを取っていない。1組目で出場した日本は予選を通過しており、6日夜に決勝が行われる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)