関口宏(78)がMCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)が15日放送され、野球評論家・張本勲氏(81)がリモート出演し、8日の放送回で行った女子ボクシングについての発言が女性や競技蔑視と受け取られかねないなどと、日本ボクシング連盟から抗議を受けた件について謝罪した。

関口が番組中盤のスポーツコーナーに入る前に「おわびをしなければなりません」と同件に触れると、フリーアナウンサーの唐橋ユミが「先週のスポーツコーナーで、張本勲さんのコメントの中に、女性及び、ボクシング競技を蔑視したと受け取られかねない部分があり、日本ボクシング連盟より、抗議文が寄せられました。不快に思われた関係者の皆様、そして視聴者の皆様、大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。

その後、関口が「私も会話の途中でも間違いを正せば良かったと反省させられました。張さん、どういう風に受け取ってらっしゃいますか」と振ると、張本氏は画面越しに「今回は、言い方を間違えて反省しています。以後気をつけます」と謝罪した。

関口は「よろしくおねがいします」と応じ、「いろんな方にご迷惑をかけた。まず(日本)ボクシング連盟、それから視聴者の方々におわびをしなければなりません。これからは気をつけて参りたいと思います」と頭を下げた。

8日の放送で、リモート出演した張本氏は、東京オリンピック(五輪)の女子フェザー級で入江聖奈が金メダルを獲得したことに「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。見ててどうするのかな? 嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」などとコメント。これを受けてボクシング連盟内田貞信会長(47)が11日、同局に抗議文を送付したことを発表していた。

12日には、内田会長が、同局から「張本氏の発言の中には、ご指摘のように『女性及びボクシング競技を蔑視した』と受け取られかねない部分があり、これについては本来であれば番組内で対応すべきでした。当番組として、不快に思われたボクシング関係者や視聴者の皆さまに誠に申し訳なく存じます」などと謝罪文を受け取っていた。

また張本氏からも「今回の私の発言は言葉が足りませんでした」「言葉足らずで反省しています」などとコメントを受け取り、内田会長は「これ以上、連盟から何かを求めることはない。スポーツの素晴らしさを伝えていってもらいたい」と問題終結の認識を示した。

同局は抗議文を受けた際に「日本ボクシング連盟さまより抗議文をいただいております。今後、真摯(しんし)に対応させていただきたいと思います」と回答していた。