俳優、歌手の加山雄三(84)が政府から2021年度の文化功労者に選ばれ、喜びのコメントを26日、レコード会社を通じて発表した。

加山は「芸能生活61年目にして、このような賞を賜ること、大変光栄であり、嬉しく、そしてビックリしております」と驚きと感慨をまじえるとともに、「今までたくさんのファンの方や関係者の皆様に支えられ、今の私があります。その関わってくださった全ての方を代表して、この賞を受賞させていただきたいと思います」と感謝した。

一昨年には自宅で筋トレ中に腰椎椎体骨折と、右脳の軽い脳梗塞、昨年8月には小脳出血を発症するなどしたが、そのつど乗り越えて、芸能活動を続けている。「80歳を超え、いくつかの病気も患いました。これからの自分は、今まで続けてきたことを継続していくことが一番難しくなってくるかと思いますが、今回のことでより一層身を引き締め、力が続く限り精進してまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます」と力強く語り「皆様に感謝!」と、再び感謝の言葉で締めた。

本年度の文化功労者は他に「機動戦士ガンダム」シリーズ生みの親として知られるアニメ監督、演出家の富野由悠季氏(79)ら21人が選ばれた。顕彰式は来月4日に都内で開かれる。