「パラサイト 半地下の家族」で20年に米アカデミー賞で外国語映画で史上初の作品賞、監督賞、脚本賞、国際(長編)映画賞の4冠を獲得した、韓国のポン・ジュノ監督(52)が7日、都内で開催中の東京国際映画祭が国際交流基金アジアセンターと共催する「トークシリーズ@アジア交流ラウンジ」で「竜とそばかすの姫」の細田守監督(54)とオンラインで対談した。その中で、ポン・ジュノ監督は、役所広司(65)を起用して映画を作りたいと熱望した。役所は「竜とそばかすの姫」にも、声優として出演している。

ポン・ジュノ監督は、細田監督に「僕は、役所広司さんをお迎えして映画を作りたいと常に思っています。細田監督もそうですが、お仕事をご一緒された黒沢清監督、西川美和監督、是枝裕和監督…うらやましいなぁと思いながら、嫉妬心も芽生えています」と口にした。役所は黒沢監督の97年「CURE」、是枝監督の17年「三度目の殺人」、西川監督の21年「素晴らしき世界」に出演している。

その上で、どんな作品で役所を起用したいかについて「役所先生とご一緒するなら、映画を撮るのであれば、どんな作品が良いかと思うと、若い漫画家の元に門下生で入って、自分の絵を描きたいんだけど苦労する…若い漫画家に虐待される、少し年を取ったアシスタントです」と語った。

細田監督は、ポン・ジュノ監督の構想を聞くと「すごい、とんでもないアイデアですね! 誰も思い付かない…すさまじい」と驚いた。