タレント熊田曜子(39)の顔を平手でたたいたとして、暴行罪に問われた夫(38)の第4回公判が16日、東京地裁(深野英一裁判長)で開かれ、検察側は罰金20万円を求刑した。

この日は論告弁論が行われ、検察側は第3回公判での夫の証言なども「不合理で信用できない」とし「動機に酌量の余地はない。(熊田への)浮気の疑念も何が何でも認めさせようとし、真摯(しんし)に向き合っておらず、関係のない主張を繰り返し反省の情がない。猛省をうながす」としつつ、罰金20万円を求刑した。

一方弁護側は、改めて暴行について無実を主張。熊田の証言や、逮捕した警察官の証言の矛盾などを挙げた。夫は、裁判長から「最後に言いたいことは?」と問われると「まず今回、家族のことでいろいろな方に迷惑をかけて申し訳なく思います」としつつ「7月に検察の取り調べを2日間、計5時間受けたが、かなり多く不貞(浮気)についての質問もあったにもかかわらず、この裁判では十分に審議されず、疑問を感じた。今回の裁判では不貞を明らかにしたかったのではなく、なぜ(熊田が)うそをついたのかを客観的に評価して欲しかった。その点がなかったことが残念。刑事裁判は初めてで、こういうものかもしれませんが、失礼ですがやる意味があったのかな? というのが率直な感想です」と話した。また「3人の娘のためにも、やってもいないことを認めるわけにはいきません。フェアな判断をお願いします」と訴えた。

起訴状などによると、事件は5月18日午前0時すぎ、酒に酔って帰宅した夫が、前日17日に熊田がママ友から受けた子どもを預かってほしいという依頼を断るように要求したことをきっかけに、暴言や、熊田の顔面を平手でたたき、お尻あたりを蹴ったとしている。

判決は今月23日に、同地裁で言い渡される。