歌手田原俊彦(60)が28日発売の還暦記念写真集「DOCUMENTARY」(講談社、税込み6600円)の発表会見に27日、都内で出席した。

昨年2月に60歳の誕生日を迎えた田原は、数々のスクープ写真を撮られた雑誌「FRIDAY」編集部からのオファーに「いつもやられっぱなしだけど、たまにはタッグを組んでもいいじゃないかなと思った」と赤いふんどし姿のヌードも披露。「女性だけでなく、同世代の昭和の連中が見て『俊ちゃんやるな』と励みに思ってくれれば。今の等身大の田原俊彦が残ればいい。ふんどしを巻く時は恥ずかしかったですね。スタイリストさんにやってもらったんだけど、女性のスタッフにイチモツを預けるって。僕、結構、ギャランドゥ(へその下毛)なので、大変でした(笑い)。前バリこそなかったけど、ちゃんと“田原俊彦自身”はおとなしくしていました。はははははは」と大笑いした。

撮影は昨年の全国17カ所のコンサートツアーの合間を縫って行った。「派手に最後のお祝いですから。だけど、なぜかぎっくり腰を起こして大変でした」と振り返った。

1980年(昭55)6月に「哀愁でいと」でアイドル歌手デビュー。「15歳の時にジャニー(喜多川)さんのもとに行って、歌手になるんだと誓った。歌って、踊って、芝居して、ミュージカルに出て、映画にも出た。今年でデビューして43年目になる。まさか、この年までアイドルをやっているとは思わなかったけど、今も現役バリバリ。つらいこと、苦しいこともあったけど、ファミリー(ファン)が支えてくれた。僕らが子供の頃の60歳は定年とか、おじいちゃんだと思っていたけど、今は人生100年時代。60歳なんて、まだまだあぐらをかくわけにはいかない」と右足を頭上高く蹴り上げた。

撮影を担当したカメラマンの下村一喜氏(48)も登場して「王子(田原)は還暦とは思えない。100点満点なら7億点の出来です。お尻もきれい」と声を弾ませた。

今後の目標について、田原は「デビュー43年目。まだまだ攻めるぞ! 田原俊彦! まずは新曲の制作に入っていて、ごきげんな曲が出来そう。詞は松井五郎先生で、曲は船山基紀先生。6月に新曲をリリースして、7月から今年も全国20カ所のコンサートを敢行したい。大好きなマイケル・ジャクソンを指針に、リスペクトしてやってきた。彼が50歳でいなくなって、僕は60歳になったけど、1年、1年が挑戦。どうなるかは神のみぞ知る。歌って、踊る」と力を込めた。

還暦とは思えない、引き締まったボディーについては「僕、なんにもやっていません。好きなものを食べるし、ストイックじゃあない。サッカーの三浦知良みたいに朝の5時半に起きて、カロリーバランスの取れた食事を取って鍛えるなんて出来ない。僕らの仕事は時間が決まってないんで、なかなか難しいので。もちろんストレッチはするけど、普段は気の向いた時に腕立て、腹筋くらい。ジムに行ったことはない。なぜこの体をキープしているのか不思議。多分、田原俊彦という職業をずっとやって来たからだと思う」と話した。

最後はアントニオ猪木氏ばりに「元気ですか~、1、2…」とカウントを始めて3を通り越し「6、7…、ハッピー!」と右手を突き上げた。そして、赤ふんパネルの自身の乳首をいじくって「あ~あ~あ~っ」とあえぎ声をあげて笑わせた。