TBS系ドラマ「ザ・ガードマン」などで知られる俳優の川津祐介（かわづ・ゆうすけ）さん（本名川頭祐一＝かわず・ゆういち）が2月26日に慢性心不全で亡くなった。86歳だった。4日に都内で営まれた葬儀後、喪主の元女優で妻の愛沙さんが公表した。

川津さんは、慶大在学中に木下恵介監督の1958年（昭33）の映画「この天の虹」でデビュー。65年に放送がスタートした「ザ・ガードマン」でアクション俳優として人気を高めた。絵画や陶芸も個展を開くほどの腕前で、フジテレビ系「くいしん坊！　万才」では84年に5代目くいしん坊！　を務めた。一方で、88年に発売したダイエット本「こんなにヤセていいかしら」は215万部超えのベストセラーとなった。

その中、96年4月に虚血性心疾患で手術を受けた。愛沙さんは報道各社に送付した文書の中で「心筋梗塞で奇跡的に一命を取り留め、心臓の機能は4分の1以下に低下したものの、精力的に芸能活動を行い」と説明。その上で「昨年9月ごろ、体調を崩して介護を受けるようになり、自宅療養を続ける中、2月26日8時13分、愛する家族に見守られる中、静かに息を引き取りました」と報告した。