タレントの古坂大魔王(48)が今後のVTuber市場の拡大へ太鼓判を押した。

9日、日本テレビが4月から新たに設立したVTuber等のインフルエンサー事業を行う新会社「ClaN Entertainment」の新プロジェクト発表会見に出席。「みなさん、まだ何だかよくわからないと思います。明らかなことはこの分野が確実に未来だと僕は実感しています。ようやくインフラとマインドインフラが追いついて、頭の中で理解できるところにきたんだなと思っています」と熱弁した。

4月には古坂がプロデュースするシンガー・ソングライター、ピコ太郎が9歳の日本人少年NFTアーティスト、Zombie Zoo Keeper氏とコラボしてNFT販売を行うことを発表。同分野への知識は豊富で、この日はClaNがDMMと共同で開催する、NFT(非代替性トークン)やインフルエンサーマーケティングなどの総合ビジネスフェス「VCTEC2022」の公式アンバサダー就任も発表された。古坂は「何だか理解できないけど、なじむ。そのために必要なヒューマンインターフェースという感じで、このイベントに来れば、僕も来た人も、なじんだぞ、というものがつくれたらいいなとざっくり思っています。ピコ太郎も10年くらいやっていて、なかなかなじみませんでしたが、まさかのジャスティン(ビーバーの発信)でなじんじゃいましたから」と意気込んだ。

質疑応答では、VTuberの登場で、生身のタレントの立場が脅かされるのではと質問も飛んだ。「実は以外と仕事が増えてくると思っています」と語り「30年前はゲーマーやTikTokerも存在していなかった。そんな感じで選択肢がさらに増えていくと思う。みんなの前に出るということが厳しい人でも、自分の家から世界へ発信できたりということがさらにできるんじゃないかという感覚です」と同業界の発展に自信を込めた。

VCTECとは「Virtual Content Technology」の略。ClaNの大井基行社長は「VCTECをビジネスエンターテインメントの最高峰にしていきたい。ビジネスマン1人1人も影響力を持って活動していけるような、人生の選択肢が増える、そういう世の中をつくっていきたい」と力を込めた。

VTuberはバーチャルYоutuberの略で、動画配信などを行うCGアバターのこと。仮想空間上でVTuberがライブなどを行う映像が若者を中心に人気となっている。日テレは18年にVTuber事業を立ち上げ、世界最大級のVTuberネットワーク「V-Clanネットワーク」の運営、VTuber番組「プロジェクトV」の放送などを行い、4月に同局社員で同事業の提案者でもある大井氏が代表取締役に就任する形でClaNを立ち上げていた。